取材日:2019年1月25日(金)

冬の時期に浅漬け商品に使われる「かぶ」は、日本有数の日照時間を誇る渥美半島でも栽培されています。この日は2か所の畑に弊社代表取締役社長秋本と企画広報室がお伺いしました。私たちが伺った1月下旬は暖かく、すでに菜の花が咲き始めていました。

 

愛知県田原市 :大河可旺さん、三延子さん、雅実さん

企画広報室:現在栽培されているかぶについて教えてください。
大河さん:私たちはかぶを作り始めて約18年、この畑で栽培しているのは「ゆきわらし」という品種のかぶです。


企画広報室:かぶ栽培で大切なことは何ですか?
大河さん:やはり土づくりですね。肥料の入れ方が重要です。肥料は全部で3回入れています。まず1回目は種を撒く前の元肥(もとごえ)、その2週間後に2回目粒状の肥料を入れ土寄せ(株元に土を寄せて盛りうねをたてる)します。そして2ヵ月後に、3回目の肥料を土寄せされたうねとうねの間に撒きます。これらのひと手間を経ることで、大きくてきれいな肌のかぶに育つのです。


企画広報室:とても大切に栽培されていることがよくわかりました。ところで、ここ渥美半島はどのような土地でしょうか?
大河さん:ここ渥美半島は夏暑くて、冬も気温はそれほど下がらない土地です。ですが、鈴鹿山脈から三河湾に抜ける風がとても強く、それがこの寒さの原因です。ですが霜が降りるほど寒いわけではなく、また土質も砂と赤土ですので、どちらかというと乾いた土です。なので、真冬でもかぶの表面は凍りますが、中まで凍ることはなく昼には解けてしまうので、この時期にかぶを収穫できるのです。


企画広報室:今季のかぶの出来はいかがですか?
大河さん:昨年の大きな台風の影響で、一度蒔き直しをしましたが、11月~12月は穏やかな天気となり、生育が追い付いてきました。とても栽培しやすいです。やわらかくて甘く、生で食べて美味しいかぶをぜひ味わってください。

 

 

愛知県田原市:尾川卓司さん、加依子さん

企画広報室:こちらで栽培されているかぶについて教えてください。
尾川さん:私たちはこの「ゆきわらし」をハウスで栽培しています。「ゆきわらし」を作り始めてから10年経ちました。


企画広報室:ハウス栽培している理由は、やはりこの渥美半島特有の強い風対策でしょうか?
尾川さん:そのとおりです。かぶは風に弱い野菜なので、私たちはハウスを建てて栽培しています。おかげで昨年の大きな台風の影響も最小限でした。順調に育っています。


企画広報室:渥美半島の土は赤土ですが、この土の特徴を教えてください。
尾川さん:この赤土はミネラル分が豊富でとても地力があり、作物を育てやすい土です。
また、とても水はけが良い土であることから、水を与えてあげることが重要です。実はこのあたりは、豊川用水(渥美半島全域を含む愛知県東三河地方と静岡県湖西市の地域に供給される農業用水)を利用することができるので、水の心配がない点で大変助かっています。


企画広報室:なるほど冬の時期に食べられる美味しいかぶの秘訣はこの土にあったのですね。最後に、消費者の皆様にひとことお願いします。
尾川さん:甘くておいしい「ゆきわらし」を丹精込めて作っていますので、ぜひ多くの方に味わっていただけたらと思います。

「かぶ」を使用している商品

春かぶ漬
春かぶ漬